須佐之男と稲田姫の物語が息づき、戦国にあっては要害山に陣取った三沢を巡って、また良質な砂鉄から「たたら製鉄」によって生まれる玉鋼を巡って、尼子と毛利が戦った、斐伊川中流部、奥出雲に、「石照庭園」を開きました。
  広島空港「三景園」、東京「椿山荘庭園」など、数々の日本庭園を手がけた巨匠、伊藤邦衛先生が設計されました廻遊式庭園です。園内の石照寺は古来より、聖観音菩薩像・薬師如来像、弘法大師を勧請しています。
 庭園は総面積2ヘクタール。エントランスには50tの岩があり、来園者を迎えます。森から流れる滝、広がる池泉には島を配置。背景にある森には1万本のシャクナゲと、数千株のエビネ蘭が植わる散策道を整備、往時のたたら製鉄跡もあります。
6月には400種の花しょうぶが迎え、秋の紅葉とともに、四季それぞれを彩る美しさは、ならではの醍醐味を満喫させてくれます。山里の憩いとふれあいの場として、石照庭園は訪れる人々の心を和ませてくれることでしょう。